わがまま科学者日記

純粋に科学のお話をしたい。。

特別編 COVID-19でラボ閉鎖(その49)

夜の間に少し雨が降ったようですが、朝は晴れです。

夕方になり、最近は8時過ぎになっても、まだ夕焼けが残っています。

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ようやくラボ閉鎖の終わりに向けて、いろいろ具体的な話がでてきました。

マサチューセッツ州は知事が5/18まで制限をしているので、それまでは動くことはないですが、どうも5/21以降にラボにすこしずつ戻れるらしい。

ただ、シフト制や働ける時間が限られるというような状態です。例えば、1つのPodで同時に働けるのは一人だけ。また、Restroomも一箇所しか使えないとか、他のラボとの接触を避けることなど、いろいろな制限が多いです。

 

基本は感染者がでたときに、濃厚接触者を隔離しようということをやりやすくするということです。米国、特にハーバードでは大きな部屋に複数のラボを入れるというようなスタイルが多いです。こういう部屋ですと、複数のラボの接触が避けられない。仮にそのような部屋を利用しているところで、1つのラボで感染者がでると、複数のラボのメンバー全員が隔離されることになってしまう。このようなことを避けるために、このような体制を止める。

 

この大部屋、複数ラボ制は、日本でもこういう配置の施設が増えてきていたと思います。このやり方は、本来、インターラクティブにして、研究を推進させるというのがアイデアだったのですが、最近の研究では、このようにすると逆に人々が反発して、むしろインターラクティブにならないという問題が指摘されてきています。今回も、この体制の弊害が問題になっています。