わがまま科学者日記

純粋に科学のお話をしたい。。

特別編 COVID-19でラボ閉鎖(その50)

今朝は晴れ、午後から曇り。気温が低めで、5月中旬になろうとしているのに、雪が降るという予想がでています。

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シフト制にするというラボ復帰の話ですが、2つのやり方が提案されています。

1つは、シフト制というと、初めに思いつくやり方で、時間帯を決めてシフトさせて、ラボにいる人数を半分にするというようなもの。

もう1つは、時間帯ではなくて、グループAが5日連続してラボに滞在したら、5日休む。そして、グループAが休んでいる間に、グループBが5日間働く。そして、グループBが休んでいる間に、グループAが再び働く。こういうシフトを繰り返すというやり方です。更に3つのグループにわけて、5日ずつのシフトを繰り返すというようなやり方もあるでしょう。途中で土日などをはさむこともあるので、実際にはもう少し複雑かもしれません。

 

最初の時間シフト制ですと、ラボの中で一人感染者が見つかった場合、ラボ全体が接触者となってしまい、ラボ全体が閉じることになる。

一方、日ごとのシフト制ですと、グループAで感染者がでた場合、グループAだけの隔離になり、グループBはラボに滞在できる。そして、5-10日後に、自己隔離(休み)していたグループAが復活できるというやり方です。共同研究をやっていれば、次のシフトの人に、実験の続きを引き継ぎするというようなことも可能です。

 

おそらく普通のオフィスのビジネスや工場などでは、このような5日ごとのシフト制というのは、ビジネスや工場を連続して動かすことができるので、積極的な検討に値するのではないでしょうか。オフィスや工場などを閉めることなく、連続して動かせるという利点があります。

 

ただ個人が主体となって研究しているラボで現実的なのは、時間シフト制かもしれないです。もちろん全員が隔離に戻るという危険性も高いです。

5-10日シフト制の場合、自己隔離中に症状がでると、更に自己隔離を続けるということになるのですが、症状がでないのに感染しているという場合、検査をしないと、ラボに来てもよいのか、どうか、という問題があると思います。症状がでていない人のPCR検査等が容易でない段階では、なかなか難しそうです。