わがまま科学者日記

純粋に科学のお話をしたい。。

特別編 New Normalでのラボ再開(その24)

きょうはくもり。午後からは天気がくずれるようです。

昨日は午後から大学のウイルスPCR検査に行ってきました。これは、大学内で研究を続けるために、健康な人が受けなければならないPCR検査です

検体の採取は、ハーバード大学のスタジアム。アメフトの競技場です。例年、Yale大学とHarvard大学の対戦The Game(早慶戦のようなもの)などが開かれる場所です。

Harvard Stadium - Wikipedia

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内部に入ると、密を避けた会場があって、大学のIDを見せて、そこでチューブと綿棒を受け取ります。

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ここで待っていると、実際の採取です。この方法はSelf-Swab Nasal Collectionというもので、自分で鼻の奥の方に綿棒を突っ込んで採取して、その綿棒を自分でチューブに入れるというもの。誰かに採集してもらうというものではなく、すべて自分で行います。もちろん、やり方を説明してくれる人の前で行います。

実際は袋に入った綿棒を自分で取り出して、それを自分の鼻の穴に突っ込み、4回グルグルとした後、10秒間そのままおいておく。この操作を左右の鼻の穴で繰り返すというものです。

注:医師やナースが行う面倒とされる上気道からの採取とか、唾液を使う簡単な方法は知っていましたが、この方法も評価されているようです(プレプリント)

Self-Collected Oral Fluid and Nasal Swabs Demonstrate Comparable Sensitivity to Clinician Collected Nasopharyngeal Swabs for Covid-19 Detection | medRxiv

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1分くらいで終わります。そして出口へ。

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検体は、MITとハーバード大学共同の先端バイオ研究所であるBroad Instituteで処理されます。PCRの結果がでると、電子メールで送ってくれます。やはり、このPCR検査は医療システムのなかで行うのではなく、検査施設も持っている大学の裁量でやってしまうということなのでしょう。当然、無料です。

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私の場合、COVID-19で報告されているような症状がでたことは一度もないし、感染者も近くにいなかったと信じているので、陰性であると思うのですが、どうでしょうか?