私は科学のために生きているのだ。科学ができないというのなら、生きていく意味がなくなったのも同然だ。 セント=ジェルジ・アルベルト
「朝からキャビアを―科学者セント・ジェルジの冒険 - ラルフ・W. モス (著), 丸山 工作 (訳)」から
セント=ジェルジ・アルベルト(Nagyrápolti Szent-Györgyi Albert, 1893- 1986)は、
ハンガリー出身で米国に移住し、アスコルビン酸(ビタミンC)、フマル酸(TCAサイクル)、筋収縮といった違った研究分野で極めて先駆的な研究を行った学者である。アスコルビン酸とフマル酸の研究では1937年ノーベル生理学・医学賞を受賞している。
mRNAワクチンの開発、研究で話題になったカリコ博士(Karikó Katalin)もハンガリー出身で、やはり紆余屈折ある人生をおくってきたが、ハンガリー出身で米国に移住したセント=ジェルジも一時期、研究ができないという状態に追い込まれた。そんな時期の言葉だという。
私の人生も科学そのものだったと言い切れる。
だから科学ができなくなれば、生きていく意味がないと感じるのだ。