わがまま科学者日記

純粋に科学のお話をしたい。。

科学者の人生(3)好奇心が満たされるだけで十分

思うに、これこそが、科学の喜びの原点ではないでしょうか。好奇心が満たされるだけで十分。野鳥撮影をやりながらつくづくそう感じます。そして、これが、「私にとって科学とは」という問いに対する答えとしておきましょう。

竹市雅俊「私にとって科学とは(現代化学2021年11月号)」

「現代化学」という雑誌は、私が化学専攻の学生だった昔と違って、最近は一般の科学雑誌みたいな内容がとても多い。科学雑誌が廃刊に追い込まれる時代、売上を伸ばすにはいろいろ工夫が必要なのだろう。ノーベル賞発表の季節、それとなく記事が差し込まれている。

 

表紙のタイトルが気になったので、ふと11月号を手に取ると、たまたま竹市先生の文章が目に入った。ご自分ではあまり雑文のようなものを書かないのに珍しい。去年、理化学研究所のラボを閉じられるということでその記念の催しにオンラインで米国から参加した。その際、最近はバードウォッチングに興じておられるという話を聞いたが、そのようなことが書かれている。

 

文章中、これまでもどこかで目にしたことがあったが、私の恩師である鈴木旺先生の「生化学」を受講し、その講義にいつもわくわくしたということや、私の知人が登場している。それはともかく、図書館ニュースで野鳥の気になる行動について書いて次世代の研究課題として記したという。

 

驚いたことに、私と全く同じことを考えておられた。でも、私も研究の場がないので、私にとっても次世代の研究課題となってしまった。ある海外雑誌に鳥類関係の研究プロジェクトを提案し、からあげプロジェクトはダメだと言われながらも、採用された日であった。これが次世代の研究課題解決のための私からの答えの一つである。頭の中だけは夢が駆け巡っている。日本の研究機関は是非、私に研究の場を与えてほしい。

 

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