わがまま科学者日記

純粋に科学のお話をしたい。。

2020-01-01から1年間の記事一覧

パンデミックの中での国際引越(その1)

この12月末で、米国での研究生活をやめて、日本に「無職」で帰国することになったという話を書きました。 今回から、このパンデミック中での国際引越についていろいろ記録しておきたいと思います。 (1)Notaryの文化このパンデミックで困るのが、大学の事…

「無職」での日本帰国など(その2)

先日、個人のサイトで書いたように、今年いっぱいで日本に帰国することになりました。結局、研究を続けることができるポストが見つからなかったので、「無職」での帰国です。ハーバード大学との関係はアソシエートとして維持しますので、ハーバード大学関係…

scRNAseqの理解と研究のためのリンク集

日本語による解説 私(山形)が、脳科学辞典の項目として執筆してきた「シングルセルRNAシーケンシング」を脱稿しました。査読後、公開することになりましたら、こちらのリンクから見ることができるようになります。(12/23追記、査読が終了し、一般公開が始…

特別編 New Normalラボライフ(11月初)

11月初旬です。10月最後に雪が降って寒くなりましたが、11月になって暖かく、いわゆるインディアン・サマーと言われるような天気です。 大統領選挙も終わり、11/7時点ではまだ確定はしていませんが、結果も明らかになりました。しばらくごたごたするのかもし…

特別編 New Normalラボライフ(10月末)

10月終わり、10/30には2インチくらいの積雪がありました。 米国では、感染者数の増加が続いていて、マサチューセッツ州でもかなり増えています。新しい波ということで、大学の方でも、再びのロックダウンについての検討が行われているようです。 また、大統…

特別編 New Normalラボライフ(10月中旬)

10月半ばになって、秋さなかという感じです。 今年は、チャールズ川のレガッタレース、ハーバードスクエアのオクトーバーフェスト、カレッジフットボールなどが開かれないせいか、街中は人が少ないです。 米国では、中西部の州では多数の感染者がでていて、…

特別編 New Normalラボライフ(9月末)

9月末になりましたが、今年は割と気温が高いようです。また、ニューイングランド地方は記録的な干ばつということで、雨もほとんど降っていないようです。来週からは寒くなってくるという予報になっています。ボストンでは、10月になると、雪が降ることもあり…

特別編 New Normalラボライフ(インフルエンザ予防接種)

9月中旬になって、時々気温の低い日がありますが、まだ暑い日もあります。 今年はインフルエンザ予防接種を受けることの大切さをあちこちで目にします。私は毎年受けています。米国の健康保険ですと無料で受けることができるものが多い。大学ではクリニック…

特別編 New Normalラボライフ(新型コロナ検査)

9月になりました。気温は暑い日もあれば、涼しい日もあるという感じです。 寮に住む大学生は、毎週3回のCOVID19検査を受ける。そして私のような人は週に4時間以上キャンパスに滞在するということで、毎週1回の検査を受けます。ところが、まだ自分で採取する…

特別編 New Normalでのラボライフ(8月末)

8月末になり、キャンパスは若い学生がかなり増えています。また、州外のナンバーの車が多くなって、あちこちで引っ越しをしている様子を見かけます。 マスクをした若い学生が集まって、話しているのを見かけると、キャンパス内あるいはその近辺で感染が広が…

特別編 New Normalでのラボライフ(8月後半)

8月も後半になり、気温が下がってきています。早朝は半袖ですと寒さを感じる日もあります。 今週は、ノースカロライナ大学で対面授業を始めたら、1週間も経たないうちに、大きなクラスターが発生したというニュースが話題になっていました。他の大学でも似た…

特別編 New Normalでのラボライフ(8月半ば)

今週の前半まではかなり暑い日が続いていましたが、後半になって、気温が下がり、早朝は秋の気配が強まってきています。 毎週のPCR検査の方は、私は、これまで4回受けましたが、陰性でした。今後は、遠くまで歩いていかなくても、自分で採取して、それを提出…

特別編 New Normalでのラボライフ(8月始め)

8月になりました。暑い日が続きます。 今週からコロナウイルスのPCR検査を毎週受けることになり、火曜日に行いました。ラボからスタジアムまで30分弱歩いて行ってきました。戻るのに、更に30分かかるので、1時間ほど炎天下を歩いたことになります。昼の11時…

特別編 New Normalでのラボライフ(7月末)

COVID-19での大学のロックダウンからラボ再開まで120回続けた日記ですが、4ヶ月経過して再開が本格化したということで、先週で特別編を一旦中止することにしました。しかし、記録に残しておきたいようなことが、また出てきましたので、1週間に1回程度のペ…

特別編 New Normalでのラボ再開(その60)

くもり。ここ数日、気温が低めで、外を歩いても汗がでないような日になっています。 3月中旬から始まった「特別編 COVID-19でラボ閉鎖」60回、その後の「特別編 New Normalでのラボ再開」60回と、4ヶ月間の特別編は今回で終了することとします。 とは言って…

特別編 New Normalでのラボ再開(その59)

晴れ。 米国全体としては、感染は広がり続けているのに、マサチューセッツ州はほとんど収まったという感じで、再開ムードが高まっている。ラボの再開Phase2もそんな中で進められています。 秋から冬にかけて、また感染が広がっていくということになるのでし…

特別編 New Normalでのラボ再開(その58)

くもり。今週は天気が不安定で、時々、雷雨のような雨が降ったり、晴れたりしています。 大学から、ラボ再開の段階がPhase 2に移行するとの連絡がありました。Phase1では、ラボにいる人員を25%にするということでシフトが組まれていましたが、Phase2ではこ…

特別編 New Normalでのラボ再開(その57)

晴れ。夕方のキャンパスの風景です。 シフト制のため、週の半分は、昼間に家にいるわけですが、突然、ドアをノックする音がしました。客など来るはずもなく、何かと聞いてみると、Census(国勢調査)だと言います。既に、郵便で送られてきたものを提出したの…

特別編 New Normalでのラボ再開(その56)

晴れ。 米国では昔からレストランの「屋外席」というのがあって、夏場になると、頻繁に利用されていたのですが、新たに屋外席を作っている店も増えています。場所によっては、公道にはみ出して、そこに席を作っているところも。。 これは、許可が必要だと思…

特別編 New Normalでのラボ再開(その55)

晴れ。 ラボに行くのがシフト制ですと、 曜日の感覚が保たれるのはよいことなのか、悪いことなのか。 日曜日は日中オフになってしまったのですが、今までの研究生活でこういうことというのはしばらくなかったことです。 今朝は最近明るいと騒がれている彗星…

特別編 New Normalでのラボ再開(その54)

くもり。 COVIDで献血が少なくなっているそうですが、やはりこういう業務は続けられています。COVID前は列ができていたのですが、今は人がほとんどいないです。 COVIDは、いろいろな業界に影響を与えています。しかし、COVID以前に、こういう業界は安定業種…

特別編 New Normalでのラボ再開(その53)

くもり。 3月下旬から始まったロックダウンですが、全く実験ができない、更に最近もシフト制でとても中途半端な感じになっています。 この間の成果というのは、なかなか目に見える形ではでてきません。実験ができなくなって、思考がストップしてしまった4月…

特別編 New Normalでのラボ再開(その52)

晴れ。 ラボのある建物、そしてラボの中では、マスクをしないといけないので、マスクをして、実験をやっています。やはり、こもって頭がボーとしてくることがあります。小学生の頃でしたでしょうか、マスクというと、耳が痛くなるという思い出もあるのですが…

特別編 New Normalでのラボ再開(その51)

曇り。 最近、キャンパスを歩いていると、こういう感じの新しい案内板をあちこちで見かけます。このロックダウンのなかで、設置されているものです。 上の地図は、実は上の方が南になっています。しかし、この案内板の設置されている場所と、この案内板の向…

特別編 New Normalでのラボ再開(その50)

晴れ。 秋から、大学生をどうするのか、という点についての方針が決まったようです。 やはり、入学直後の1年生と、ラボでの研究に携わる学生を、キャンパスに戻す。40%の学生をキャンパスに戻すが、授業はオンラインでということに。そして授業料はそのまま…

特別編 New Normalでのラボ再開(その49)

くもり。 ニューイングランド地方の場合、やはり7月が一番夏らしい。8月になると、すぐ秋の気配が漂ってくるというのは以前も書いたと思います。昨日は午後から晴れましたが、やはり7月の日差しは強いです。外でマスクをしていると、とても息苦しくなります。…

特別編 New Normalでのラボ再開(その48)

くもり。 7/4の夜は、やはりあちこちで小規模な花火がでていました。 気温もちょうどよい感じ、よく晴れて月もきれいな夜でした。 さて、米国南部を中心に感染が広がりつつありますが、大学関係では秋に学生をある程度戻すというところが多いようです。しか…

特別編 New Normalでのラボ再開(その47)

今日は7月4日。米国では独立記念日です。 ボストンは米国の独立記念日の本場ですので、例年ですと、いろいろな催しがあります。特に有名なのは、夜のボストン・ポップス・オーケストラのコンサートと、その後の花火でしょう。私は行ったことがないですが。。…

特別編 New Normalでのラボ再開(その46)

くもり。昨日は晴れましたが、また不安定な天気になってきているようです。 7月は、米国の大学は部局の長の交替の時期になっています。このパンデミックの最中に交替するので、オンラインで挨拶があったりします。米国の部局のリーダーの場合、日本の持ち回…

特別編 New Normalでのラボ再開(その45)

晴れ。朝は霧。 最近、このジャーナルのエディターをやっている関係で、投稿論文の査読を各国の研究者にお願いするということを時々やっています。 Twitterなどでいろいろな人の話を見ていると、このパンデミックの影響で、論文投稿数も一般的には減っている…